大阪小児科医会学術集会

大阪あべのメディックスで行われた大阪小児科医会学術集会に行きました。

今日のテーマは「出生前遺伝子診断」です。
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妊娠の初期から中期に、羊水や絨毛の検査を行い、胎児の染色体異常の有無を調べる

検査ですが、4年前からお母さんの血液中の胎児のDNAを検出する検査が行われる

ようになり、高精度に染色体の異常を検査できるようになりました。

ただし、この検査を受ける事ができる妊婦は日本産婦人科学会の指針に合致する者

とされており、日本医学会が認定した施設でしか検査をしてはいけないことになっています。

誰でも自由に検査を受ける事が出来るわけではありません。

しかし、一部にはこの指針を無視して、日本医学会から認定を受けた施設ではないのに

検査を行っている医療機関があり、問題になっています。

検査で異常が判明した場合に、妊娠を継続するのか中断するのかという判断は、

遺伝カウンセリングを適切に受けた上で、慎重に判断しなければならないことで、

「命の選別」につながる行為であるという認識を持つ必要があります。
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欧米では、出生前遺伝子診断は、病気を持った子どもが生まれてこなければ

他の病気を持って生まれてきた子どもに医療のマンパワーと経済パワーを回す

事ができるので、積極的に出生前遺伝子診断を行い、病気の子どもが生まれないように

するのが合理的である、というような考えで出生前遺伝子診断が行われているそうです。

生命に対する宗教観、倫理観、人々の考え方など、日本ではなかなか受け入れられない

考え方かもしれませんが、日本も遠い将来は欧米のように、出生前遺伝子診断が当たり前の

世の中になっているのでしょうか。



by yagiiin | 2017-09-30 21:02 | 院長の休日


小児科八木医院ブログ


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