第3回予防接種・海外渡航合同研修会

埼玉県さいたま市浦和で開催された第3回予防接種・海外渡航合同研修会に行きました。
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予防接種に関する興味深い話をたくさん聞いてきました。
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「日本国内のワクチンの供給・流通体制」という講演では、ワクチンが不足するという

状況が時々発生する、これは日本の危機管理体制が脆弱であると言うことを示すようなものだ、

予防接種による感染症のコントロールはきわめて重要な危機管理対策である!という

お話を聞き、なるほどな、いろんな危機管理があり国も大変だろうけど、感染症というのは

海外の侵略者よりも手強いかもなと思いました。国が一定数のワクチンの備蓄を行う

べきかもしれない、ワクチン行政を市町村に任せず、国が一括して管理する体制も必要

かもしれません。
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また、村中璃子(むらなかりこ)先生の「子宮頸がん予防ワクチンの諸問題」の講演は

大変興味深い講演でした。村中先生は、一橋大学を卒業後に北海道大学医学部に入学し

医師になった経歴の先生で、現在はフリージャーナリストとして様々な情報発信を

行っておられます。2015年からは、子宮頸がん予防ワクチンの問題を鋭く取材されています。

子宮頸がんワクチンについては、2013年4月に定期接種になったものの、接種を受けた後に、

歩けない、痙攣する、まぶしい、記憶力が落ちた、生理不順が起こるというような症状を

訴える者が現れ、それらがメディアにセンセーショナルに取り上げられ、定期化後の

2ヵ月後の2013年6月に厚労省は積極的接種勧奨を中止するよう通達を出しました。

現在もこれは続いており、中止ではないものの、事実上の接種停止状態が続いています。

子宮頸がんワクチンは世界中で接種されているワクチンで、4年以上もの間停止している

国は世界中で日本だけです。なぜ、このような問題が続いているのでしょうか?

どの国にもワクチンバッシング団体があります。ワクチン不要論者もいます。

医師の中にもワクチンを接種してはいけないという人がいます。一般の人が

ワクチンで副反応が起こったら怖いから接種をためらうというのは理解できます。

しかし、医学教育を受けた者がワクチンは不要だというのは全く理解できません。

あなたは医学部で何を学んだのだ?と言いたくなります。

子宮頸がん予防ワクチン問題で、特に私が問題だと感じているのは、権威のある

医者とマスメディアの両者です。信州大学医学部 池田修一教授のねつ造事件は

小児科医の間では周知されていますが、一般の方は全く知らされていないと思います。


子宮頸がんワクチンに問題があったとする池田教授の実験はマスメデイアでしっかりと

報道されましたが、不適切であったとする厚労省のこの見解はマスメディアは報道していません。

詳しく知りたい方は村中先生の記事もご覧下さい。

もう一人の権威ある医者は、元横浜市立大学小児科教授、前日本小児科学会会長の

横田俊平医師です。子宮頸がんワクチンが重篤な副反応を引き起こし、

「子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」という新しい症候群が

生まれていると主張しています。2016年の5月に札幌で開催された日本小児科学会で、

子宮頸がんワクチンを主題にしたシンポジウムが行われ、先生も現地で聞いてましたが、

横田医師の主張は全く科学的根拠がないと思いましたし、会場の多くの小児科医が

そう思ったと思います。村中先生がその時の様子を記事にしています。

日本はもう子宮頸がんを克服できない国になってしまいました。様々ながんのうち、

子宮頸がんだけが患者数が増えています。子宮頸がんの原因のヒトパピローマ

ウイルスに感染しないためには、予防接種を受けるしかないのです。

当院では、現在も子宮頸がんワクチンの接種を行っています。接種する患者さんも

少ないですが来られています。本人の意思も尊重して、子宮頸がんにならないためには

どうすべきか考えましょう。




by yagiiin | 2017-10-01 23:30 | 院長の休日


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