日本小児科医会生涯学習研修セミナー(広島)

広島で開催された第14回日本小児科医会生涯学習研修セミナーに参加してきました。

和歌山のホテルグランヴィアから広島のグランヴィアホテルへ日曜日の間に移動しました。
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発達障害の講演、クリニックの感染対策とリスク管理、食物アレルギー、おたふくかぜ

難聴とワクチンの話、地域総合医療の話、発音がわるい子の講演と盛りだくさんの

内容でした。

発達障害児には年代に応じた関わりが必要です。特に、乳幼児期には毎日5分間子どもと

濃密に遊ぶ時間を作るという話が印象的でした。クリニックの感染対策とリスク管理

の講演では、もし、院長が記者会見をする事態になった時にどのように準備するか

という話があり、大変タメになりましたが、実践したくはないなと思いました。

おたふくかぜ難聴の話もタメになりました。おたふくかぜにかかると、500〜1,000人に

1人の割合で難聴(ムンプス難聴)になります。しかも両側性で高度の難聴になることが

多く、治りません。人工内耳挿入術をする場合もあります。

流行の多い年で年間100万〜200万人の患者が発生してると推計されるので、

1年間に1000人〜4000人がムンプス難聴になっていると推計されます。

おたふくかぜにかからないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

予防接種をするしかありません。しかし、現在、おたふくかぜワクチンは定期接種ではなく

任意接種となっており、接種する場合は費用負担が発生します。

1989年4月に麻しん・風しん・おたふくかぜ3種混合ワクチン(MMRワクチン)

が定期接種となりましたが、接種後の無菌性髄膜炎の副反応が問題となり、

1993年4月から中止されました。その後、麻しんと風しんはMRワクチン

として接種が再開されましたが、おたふくかぜは再開されませんでした。

現在のおたふくかぜワクチンの安全性はどうでしょうか。

おたふくかぜに感染した場合の髄膜炎の合併率は3〜10%、難聴は500〜1000人に

1人です。おたふくかぜワクチン接種によって髄膜炎になるのは1000〜10000人に1人、

難聴は600万〜800万人に1人です。合併症はワクチン接種後より、自然に

おたふくかぜに感染する方がはるかに高いのです。

子どものうちに自然にかかっといた方がしっかり免疫ができるから誰かが

おたふくかぜになったらうつしてもらう方がいいとか、大人になってかかったら

睾丸炎になって不妊になるから子どものうちにかかっといた方がいいとか、

女子は関係無いから予防接種しなくていいとかは大間違いですから絶対信じてはいけません。

祖父母や親切な隣のおばちゃんが言ってもそれは間違いです。そのために自分の子が

一生難聴になったらどうしますか?

毎年1000人〜4000人がムンプス難聴になっていると思われます。決して少なくない人数です。

1歳と就学前の2回接種が必要です。今すぐ子どもの接種歴を母子手帳で確認してください。
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発音が気になる子どもがいます。3歳でサ行がタ行になったりラ行がダ行になることはある

のですが、カ行がタ行になるのは問題があります。

「キリン」が「きいん」と発語されるのはいいのですが、「いいん」とか「ひいん」

「ちいん」となるのは異常です。また、「うさぎ」が「うたぎ」となるのはいいのですが、

「うあい」「うたぢ」「うかぎ」となるのは異常です。小児科か耳鼻科を受診しましょう。

また、この他には、こども園で「人の話を聞いていない」と言われるが家庭では問題がない、

色の名前が言えない、数を数えることができない、鼻が胸にあるような有り得ない絵を描く、

手先がけっこう不器用などは言語発達障がいを疑う症状とのことです。発語困難は

学習障害にもつながる可能性があります。言語の発達は個人差が大きいので様子を

見ていたら手遅れになってしまうということもあります。気になる症状があれば

小児科か耳鼻科を受診しましょう。様子を見るときも定期的に受診をして、

機会を逃さず、言語の専門医を紹介してもらいましょう。
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会場のホテルではハロウィーンの飾り付けが置いてありました。

# by yagiiin | 2018-10-08 22:38 | 院長の休日

小児外科 窪田昭男先生退職記念祝賀会

和歌山のホテルグランヴィアで開催された 窪田昭男先生の退職記念祝賀会に招待されました。
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近畿大学病院時代に大変お世話になりました。その後、大阪府立母子医療センターに

移られてからもたくさんの子ども達を紹介させていただきました。

5年前から和歌山県立医大の特任教授に就任されていました。
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平成22年の神戸で開催された第46回日本周産期・新生児学会の会頭をされた時に、

窪田先生の講演のステージでピアノを弾いていた吉村美貴さんの演奏もありました。
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金崎先生をはじめ、同門の小児科の先生方と窪田先生の退職をお祝いしました。

# by yagiiin | 2018-10-07 22:22 | 院長の休日

大阪小児科医会学術集会

天王寺のあべのメディックスで開催された第192回大阪小児科医会学術集会に行きました。

今日のテーマは最近話題の腸内フローラ。京都府立医大の内藤先生の講演です。
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タイトルは、「日本人の腸内フローラはどのようにして決まり、今何が起きているのか?」

近年、腸内フローラ(腸内細菌叢)はさまざまな疾患の原因に関わっていることが

分かってきています。アレルギー疾患、肥満や内臓脂肪、糖尿病、心疾患、動脈硬化、

ストレス、認知症等の脳神経疾患等との関わりが指摘されています。

2歳までに腸内フローラができると言われており、母体の環境や生直後の環境が大きく

影響します。特に、生後6ヶ月までに抗生剤投与を受けてしまうと、子どもの腸内フローラ

に悪い影響があり、うまく腸内フローラが育ちません。

「念のために抗生剤飲んでね」という医師の安易な処方が子どもの腸内フローラを

壊している可能性があります。不必要な抗生剤投与は危険です。腸内フローラをうまく

育てるには、ビフィズス菌等の良い菌にしっかりと”エサ”を与えなければなりません。

菌に必要な”エサ”は食物繊維です。特に、水溶性食物繊維がいいそうです。

海草類、きのこ、こんにゃく、ごぼうがオススメ食材です。便秘にも効果的な食材です。
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また、日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳です。これからも伸びると言われています。

100歳があたりまえの時代になります。内藤先生は、人生100年時代を健康に過ごすには

どうすればいいのかというお話もされました。それには、食習慣、禁煙、適度な運動、

正常体重の維持、飲酒は適度に、というのが重要だとお話されました。

健康長寿は環境因子が大切です。そのためには子どもの頃からの食育が重要です。

子ども達の腸内フローラをしっかりと育てましょう。

ファストフードや添加物たっぷりの食品は注意です。
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先生も学術集会の後に、行きつけのレストランでたっぷりと食物線維をいただきました。

# by yagiiin | 2018-09-29 23:43 | 院長の休日

堺市こども急病診療センター日勤

堺市こども急病診療センター日勤に出務してきました。
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意外とたくさんの患者さんが来ました。

高熱の子どもが多いように思いました。喘息の子どもも目立ちました。
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また、熱中症の中学生も来ました。まだもう少し、暑い日は注意が必要です。

熱中症の予防は水分と塩分です。スポーツドリンクは危険です。

多量の糖分が入っているので子どもには飲ませないことをおすすめします。

# by yagiiin | 2018-09-23 19:11 | 院長の休日

Dr-Staff セミナーin 大阪市

大阪市で開催された「Dr-Staff セミナーin 大阪市」で講演しました。
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今年の6月30日にも開催されたセミナーです。今回は座長ではなくちょっとお話

しました。
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テーマは「当院でのワクチン接種の取り組みと工夫」です。

八木医院でのワクチン接種のシステムやワクチンの管理方法、予診表の

チェックの仕方、スケジュールの案内などをお話しました。

先生の講演は、この後のディスカッションのネタ作りのような感じで、

八木医院のやり方でいいところやいけないところを参加者に指摘されるという

ちょっと怖いセミナーなんです。
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幸い、鋭く突っ込まれるということはなく、無事に終わりました。

ディスカッションでは、ワクチンを拒否する保護者にどう説明してるかとか、

予約無しで予防接種をしてる場合ワクチンの在庫管理をどのようにしてるかとか、

子宮頸がんワクチンをどのようにおすすめしているかなど、活発な意見交換がありました。

座長をされた坂崎弘美先生、講演をされた千葉の黒木先生、日本小児科医会副会長の武知先生、

座長をされた久保田恵巳先生と記念撮影をしました。
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セミナーの後は、一緒に参加した八木医院のスタッフ達と食事を楽しみました。
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先生のお気に入りのレストランで美味しいコース料理をいただきました。

# by yagiiin | 2018-09-22 22:50 | 院長の休日


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