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第4回 南大阪における予防医療を考える会

第4回 南大阪における予防医療を考える会に参加してきました。

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日本の小児のB型肝炎の権威の藤澤先生の講演は何回か聴きましたが、

そのたびに全ての子ども達にB型肝炎ワクチンを接種しなければ、

というモチベーションが上がります。

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B型肝炎は、いつでも、だれでも、どこでも感染する可能性があります。

血液を介してだけでなく、涙、尿、唾液、汗、精液などの体液を介して

感染します。相撲部やレスリング部などでの集団感染や保育園や

幼稚園での集団感染も知られています。

3歳未満での感染はキャリア(持続感染)となりやすいので、乳児期に

ワクチン接種を完了させる必要があります。3歳以上でも未接種の子ども達

は全員接種対象者です。「海外行く予定がなかったり、家族にB型肝炎の人が

いなければ接種しなくていいよ〜」というような医師は認識不足です。

他の予防接種の知識も怪しいかも。4週間隔で2回、その後4~5ヶ月後に3回目を接種

します。1回の接種に約5,000円の費用負担が必要です。

最近、国は、B型肝炎の検査費用に年間200億円の予算をつけました。

もし、B型肝炎ワクチンを、生まれてきた子ども達全員に定期接種するとしたら、

5,000円×3回×100万人として、年間150億円です。

すでに肝炎になっている人の検査に200億円使うのと、肝炎にならないために

150億円使うのと、どちらが価値ある使い方か厚労省や財務省の役人は

わからないのですか?

日本だけが若者のB型肝炎感染が増加しています。将来、世界の国々では

B型肝炎関連の肝臓がんは減少していくでしょうが、日本だけは増加

し続けます。

肝硬変や肝臓がんにならないために子ども達にB型肝炎ワクチンを接種したげて

下さい。
by yagiiin | 2013-10-24 22:38 | 八木医院


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